Fate・Zero 2ndシーズン 第19話の感想

あの口元の描写はずるい。もう涙腺崩壊です。あまり口数が多くなかったように見えたナタリアの饒舌が余計に心に響きます。彼女の会話は死への覚悟というより代行者としてしか育てることのできなかった切嗣への懺悔のようでした。彼のためには離れたほうがいいと気付いていた反面、側にいてくれてうれしかったという正直な感謝の意を最後に伝えたかったのかもしれません。

先週みただけでは、はじめから彼の中には多くの人を助けるという正義があったように感じたんですが、それは間違いのようです。今回の叫びを聞いてあの時シャーレイの願いを聞かず、逃げた自分をずっと悔やんでいたんですね。自分のせいで島が滅びたと理解し、彼女を殺せなかったという後悔の念が原因である父殺害に向かわせたのだと思います。多くの人を救うためには自分の感情より優先させなくてはいけないものがあること、それを実行できる大人になりたいとシャーレイの問いに誓ったのでしょう。

彼が求める争いのない世界を手にできれば報われるのですが、果たしてそんな世界はあるのでしょうか。

次回も楽しみです。


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